うつ病患者にとって1番大切なことは、自分の病気を理解することです。多くの本や雑誌、新聞などにうつ病に関する知識が書かれていますが、一般的な「うつ」に関する本を読んでも、この中のどれが自分の症例に最も大切かは分かりにくいものです。医師に自覚症状をしっかりと伝え、適切な治療を受けることが改善に繋がります。また、治療中に処方された薬を規則正しく服用し、勝手に中止してはいけません。
さらに、うつ病の治療中は重大な決定をしてはいけません。会社に迷惑をかけたから辞める、自分のせいで家庭が崩壊するから離婚をしたいなどの訴えが出ても後回しにし、独断で決定しないことが重要です。
うつ病患者の家族も病気を正しく理解し、心身両面の支えになることが大切です。最も身近な家族が、患者の状態や薬を服用してからの変化などを治療者に的確に伝えることが治療に繋がります。悩んでいる患者が自分の家でゆっくり落ち着ける雰囲気を作り、焦らずに待つことが大切になります。励まさずに温かく見守るのが望ましい姿勢です。