私達が食事をすると、まず食べ物が胃に入り、腸が反応し始めます。次に、腸を動かす「蠕動運動(ぜんどううんどう)」という収縮が起こり、便を直腸まで運びます。便が直腸に入ると、直腸から脳へ反射信号が送られ、その信号を脳がキャッチすることで便意がもよおされます。便意が感じられない場合、便はS状結腸で止まり、下腹部が張ってしまいます。
便意をもよおすために必要な蠕動運動は、食後に起こりますが、朝食後が最も強く活動します。そのため、朝食を抜くと排便しにくくなります。また、加齢や運動不足で反応が悪くなっていたり、腸の動きが悪いと自然な排便が困難で、下剤に頼るようになってしまいます。便意をもよおすためには腹筋や直腸の収縮、肛門などのバランスが良くないとうまくいきません。下剤を大量に飲んでいる人はスムースな排便ができないため、若い女性の中には下剤を1日に50錠〜100錠も服用してしまう人もいて問題になっています。このような「下剤依存症」の人は便意が消えてしまい、自然に排便することが難しくなってしまいます。