増え続ける大腸メラノーシスを減少させるため、10年程前から薬を減らし、食事療法を併用するという対策が考えられています。イタリアなどでは昔から、オリーブオイルを子供の便秘予防にティースプーン1杯飲ませています。オリーブオイルは、ポリフェノールという抗酸化物質やビタミンE、葉緑素などを非常に多く含み、動脈硬化にも効果的な油でもあります。「エキストラバージンオイル(精製されていないオリーブオイル)」を約2週間、毎朝、大さじ1〜2杯(15〜30cc)をパンに付けたり、スープに入れて摂取し、下剤の減量が可能かという実験が行われました。その結果、大腸メラノーシスの有無に関わらず、多くの人達が下剤の減量に成功しました。
オリーブオイルの中には約75%オレイン酸という脂肪酸が入っています。そのオレイン酸を動物の小腸に入れ、どの程度、吸収・分泌されるかという実験をアメリカで行ったところ、小腸の中に浸したオレイン酸は吸収されないという興味深い結果が出ました。つまり、オリーブオイルをたくさん摂取した場合、吸収されずに腸の中に残り、便の滑りを良くしてくれるということです。また、1日3回に分けて食べるよりも一時的にたくさん食べた方が、便秘予防に有効です。
オレイン酸はオリーブオイルだけでなく、どの油にも入っていますが、一般的な大豆油やひまわり油、とうもろこし油よりも、オリーブオイルとやし油に非常に多く含まれています。リノール酸にはオレイン酸のような作用があまりなく、摂り過ぎると動脈硬化の原因や善玉コレステロールを下げる作用があります。癌の原因ではありませんが、大腸癌や乳癌、前立腺癌ができた場合、それを増殖させる作用があるため注意が必要です。