高齢者は筋力が減少し、思っているよりも足を上げずに歩いていることも多く、少しの段差でも転倒してしまうケースがあります。転倒による頭部打撲は、アルツハイマー型痴呆の危険因子になります。そのため、普段からの運動で足を鍛え、転倒予防をすることは大切です。万一、転倒してしまっても、頭を打たないように気をつける必要があります。頭部の打撲は高齢者だけでなく、若い人の脳にも老化と同じような悪影響を及ぼします。そのため、アメリカやフランスの神経学会では、ボクシングをスポーツと認めてはいけないという論も出ているほどです。
先程述べたように、80歳になると下肢の筋肉の筋肉量は25歳の頃と比べ、約4割減ってしまいます。風邪をひいて寝込んだり、入院などで横たわる期間が長くなるとさらに筋肉が衰え、動けなくなるケースも少なくありません。そのため、横になっている間でも、無理のない程度にゆっくりと足を伸ばして上げるという運動が、寝た切りにならないためにも重要です。
<横になったままできる足の体操>
・横になって、仰向けの状態で足を揃える
・膝を伸ばしたまま片足を上げる
・疲れてきたら足を下ろす
・反対側も同じように膝を伸ばしたまま足を上げる