在宅医療だからといって、病院のような治療や診察が受けられないということはありません。現在では多くの近代的な医療を受けることができるようになってきています。
「在宅エックス線撮影」は、自宅で胸部写真を撮影したり、骨の撮影ができる機械です。嚥下性肺炎の影や心不全の水が溜まっているかなども確認できる性能を持っています。また、「在宅中心静脈栄養療法(HPN:Home Parenteral Nutrition)」は、高カロリー輸液を中心静脈(心臓に近い太い静脈)に挿入している点滴の管に供給することも可能です。さらに、「在宅酸素療法」、「在宅人工呼吸療法」といったものも在宅医療で行うことができます。
この他、胃瘻(いろう)という腹部に穴を開けて栄養を入れる療法も在宅で行われています。この胃瘻は、腹部に穴を開けて管を入れますが、必要なくなると管を取ることができ、取れた後は2日程で穴も塞がってしまいます。腹部に穴を開けると聞くと家族は驚きますが、誤嚥を起こさないための訓練を行えば、さほど難しいことではありません。