在宅医療とは 〜医療チームを作り、患者と家族の意志で選択できる医療〜

 自然の死を迎えるために、最も良い環境は「家」です。病院は、生活する場所ではなく、非日常的な環境です。病院ではなく在宅医療の場合、自由にわがままをいうこともできます。病院では好きなテレビを見たり、歌を唄ったりはできませんが、家では可能です。また、タバコを吸ったり、お酒を少し飲んだりと病院ではできないことができるという点がポイントとなります。
在宅医療の医療的環境は、家を中心に患者を全面的に引き受けて展開していく、高度包括医療体制とも考えられます。患者に係わる医療スタッフが協力して「在宅医療チーム」となるため、病院で受けられる医療のほとんどが在宅で行えます。
例えば、膀胱や腎臓にカテーテルが入っている患者には、泌尿器の医師と一緒に診察することもあります。また、必要であれば、歯科医や耳鼻科医など、他の科の医師と連携を持ち、チーム医療が組まれるため、在宅医療は1つの形があるわけではなく、医師の持つ技術や地域で供給されるサービスよって異なってきます。患者やその家族が自分の意志で上手に選択できるようにサポートしていくことが在宅医療にとって重要なことです。
在宅医療にはさまざまな形があり、在宅医療を行う病院のスタイルもさまざまです。外来診療をほとんどせず、ビルの一角を医局のようにして、数人の医師と10数人の看護婦で200人程の在宅患者を受け持っている病院や、病院とクリニックを併設しているところもあります。また、在宅患者の多くがガンの末期患者のため、急変した患者を受け入れる入院施設を用意している病院もあります。
このように、病院や医師の形態によって、在宅医療はそれぞれ違ってきます。ですから、違う形の中で自分がどのような在宅医療を選ぶかが非常に大事です。上手に選ぶことができればとてもよい在宅医療が行えますが、上手く選べなかった場合、失敗や不満足な結果となることもあります。



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