2003年に「SARS」(重症呼吸器症候群)という新しい感染症が発生しました。初期段階は中国で不明の肺炎が発生し、ある地域だけで拡大して少し治まりましたが、旅行者を介して国際社会に一気に飛び火をしました。しかし医療関係者保健関係者も含め、多くの人がこのことを認識したのは患者数が増えてからのことでした。わが国でもそれから大わらわの対応でした。SARSは幸いにも国内での患者の拡がりはありませんでしたがこれでは間に合いません。この時の経験を踏まえ阿感染症発生時の被害を少なくする作戦が世界中で考慮されています。
新型インフルエンザの早期発見・早期対応については、「新型インフルエンザ」が一般の人々の話題にそれほど上っていない時期から行われています。そのため、被害や混乱の軽減は当時に比べれば大分進んでいるといえます。しかし、これだけ準備していれば大丈夫というものではないため、必ず混乱や問題が出てきます。ですから、今、新型インフルエンザが発生したら、今できることをやり、今シーズンに発生したなら、今ある対応策と薬で対処していくことが大切です。対応方法は年々確実に進歩しているため、今より次のシーズンに起これば、さらに良い対応が可能です。
以前は新型インフルエンザが大流行してから気づいていたため、なす術がありませんでしたが、現代社会では少し早目に予知され、それに対する準備ができるようになっています。新型インフルエンザが思っていたより軽いものであっても、このような準備や心構えは、他の感染症などにも応用できます。準備を無駄とは考えず、できることをやっておくことが大事です。