加齢黄斑変性とサプリメント 〜食事とサプリメントで1日に必要な栄養素を摂取する〜

 現代社会は、サプリメントが非常に流行しています。なかでも先程述べた「ルテイン」は、非常に注目されています。
アメリカの検査で、カロチノイドの多い食事は滲出型の加齢黄斑変性の危険性を43%減らすという報告がされています。その中で最も有効なのが「ルテイン」と「ゼアキサンチン」という黄斑色素の素だったようです。ルテインやゼアキサンチンは、ほうれん草やケールに多く含まれています。これらの食品を多く摂取する人は、加齢黄斑変性になりにくいという結果も出ています。また、ビタミンEを多く摂取すると加齢黄斑変性の危険性が82%も減少するといわれています。
また、アメリカの5施設で55歳以上の3640人に5年間サプリメントを飲み続けてもらい、その経過を追い続けるという無作為前向き臨床試験が行われました。この調査は、加齢黄斑変性または、加齢黄斑変性の前段階の所見があり、1眼の視力が0.7以上の人達を集め、抗酸化剤のビタミンA・C・E、亜鉛、抗酸化剤と亜鉛の両方、プラセボ(偽薬)の4つのグループに分けて経過を観察していきました。また、検査に参加した人達の目をカテゴリー分けし、異常なし(加齢黄斑変性になる可能性のない人)、正常範囲の加齢(少し小さいドルーゼンやシミがあるなど)、前段階、加齢黄斑変性の他眼(片眼に加齢黄斑変性がある人の反対側の眼)に分け、1日に抗酸化物質として、@ビタミンC500mg・ビタミンE400IU・βカロチン15mg、A亜鉛80mg・銅2mg、B抗酸化物質を全て足したもの(C/E/βカロチン)+亜鉛、Cプラセボを、それぞれ1日3回接種してもらい、平均で6.3年間調べ続けました。その結果、プラセボを摂取し続けた人の28%が加齢黄斑変性に罹り、抗酸化物質と亜鉛の両方を摂取していた人は20%だったという結果が出ています。この研究は、サプリメントの有用性を確実に立証した非常に効果的な調査といえます。
加齢黄斑変性にならないためには、抗酸化物質をたくさん摂取することが良いと分かっていても、1日6rのルテインを生のほうれん草から摂取するのは大変です。生活の基本は、栄養素を正しく摂って暮らすことですが、1つの栄養素ばかり摂取していてはバランスが悪く、食事だけでは1日に必要な栄養素を摂取しきれません。ですから、食事で摂取する栄養素に加え、足りない物をサプリメントで補う方が良いでしょう。特に、50歳以上で加齢黄斑変性の前段階と診断された場合、規則正しい食事を心掛け、必要なサプリメントの摂取をスタートさせることが大事です。



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