加齢黄斑変性の治療 〜中心窩に新生血管がなければレーザー光凝固治療が有効〜

 加齢黄斑変性は、放置しておくと悪化します。症状を進行させないためには、血液や水分が漏れ出る新生血管の治療を行う必要があります。
物を見るために重要な黄斑の中心にある中心窩に、新生血管があるかどうかが大きなポイントで、それによって治療方法も変わってきます。中心窩に新生血管がある場合、感度が最も良い場所のため、視力がどんどん下がります。見え方の歪みも強く、患者は見たい部分が黒くて見えないと訴えます。しかし、新生血管が中心窩から離れていると、患者は、中心からわずかに離れた場所に黒い部分があり、中心は少し歪んで見えると表現します。
新生血管が中心窩から外れていた場合、レーザー光線を使用する「レーザー光凝固治療」を行います。この治療は、レーザー光線の熱で新生血管を全て焼き潰していきます。こうすることで、新生血管から血液は出なくなりますが、新生血管を潰す熱で新生血管の周辺にある正常な組織も壊れてしまいます。ですから、治療がうまくいってもレーザーが当たった部分には「絶対暗点」という永久的に見えない場所ができてしまいます。遠くを見る場合は景色の中のわずかな部分のため、それほど気にならないようですが、何かを読もうとした時には、中心から少しずれた所に見えない箇所があり、そこに文字がかかると読めなくなってしまいます。とはいえ、レーザー光凝固治療を行う方が、予後の視力が絶対的に良いことが分かっています。放置すると新生血管が大きくなり、出血も増えるため、新生血管が中心窩外にあった場合、早期にレーザー光凝固治療で中心窩に新生血管がかかるのを防ぐことが効果的です。



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