光線力学療法とは 〜レーザー治療が行えない中心窩の新生血管に効果的な治療法〜

 レーザー光凝固治療では視野の中心に見えない部分ができるため、新生血管が中心窩にある場合には、あまり効果的な治療法ではありませんでした。しかし、現在では「光線力学療法」という非常に良い治療法があります。これは、ベルテポルフィンという薬を腕の静脈から10分間かけて注射し、新生血管に摂り込ませて新生血管の壁に付着させます。注射開始から15分後、摂り込まれたベルテポルフィンを活性化させる特殊な非熱レーザーを83秒間照射し続けます。レーザーを黄斑の新生血管に当てると、ベルテポルフィンがレーザー光線によって反応し、血管の核を壊して閉塞させていく治療法です。
この光線力学療法の適格基準は、50歳以上の滲出型の加齢黄斑変性患者で、視力が0.1〜0.5の人となっています。視力が良過ぎた場合、レーザーによって視力が低下してしまう危険性があるため行えません。逆に、視力の悪過ぎる人も、治療をしても日常に役に立つ視力がえられる可能性がないために不向きです。また、中心窩下に新生血管がある場合に行う治療ですが、約5.4mm以下の病変の人に行います。
光線力学療法を行った後は、3ケ月おきに経過観察を行います。レーザー光線に反応した新生血管の上下の正常組織がほぼ3ケ月で回復するため、新生血管が残っていれば再度治療を行います。治療が効くと、新生血管がつまってかれてしまいます。3ケ月おきに行える治療のため、経過を見ながら必要であれば繰り返し治療を行い、視力を維持、うまくいけば改善することができます。
光線力学療法は、視力低下や失明の危険性を減らすための主体的な治療法です。臨床治療研究の結果、治療から1年後の検査で視力が保たれていたというデータが得られています。中心窩に新生血管があり、治療の条件を満たしていれば、光線力学療法を受ける方が改善に繋がります。



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