心筋梗塞や脳梗塞は動脈硬化を基盤に血栓ができるため、血液をサラサラにする薬の1つである「アスピリン」が処方されます。このアスピリンを服用し、心筋梗塞や脳梗塞の発症が抑制できたという結果は、日本を含む世界30ヶ国、20万人のデータで証明されています。アスピリンを服用している人は、服用していない人に比べ、心筋梗塞のリスクが25%、脳梗塞のリスクが22%減少するという結果が得られています。
1988年のアメリカの雑誌に、アスピリンを服用する医師とプラセボ(偽薬)を服用する医師の2郡に分けた心筋梗塞の調査結果が発表されました。これは、アスピリンを服用していた医師の方が44%も心筋梗塞の発症が少ないと早い段階で分かり、長期監査ができなくなった試験です。アスピリンを服用していれば心筋梗塞を絶対に発症しないというわけではありませんが、心筋梗塞や脳梗塞の予防にアスピリンが効果的であることは、間違いのない事実です。
アスピリンの必要な人は、心筋梗塞や狭心症の発作を起こした人、脳梗塞や脳梗塞の前段階である発作を起こした人達です。また、心筋梗塞を起こす前の早い段階で血管が狭いことが分かり、バルーン治療やバイパス手術を受けた人もアスピリンを服用し続ける必要があります。
さらに、高血圧や高脂血症、糖尿病、ヘビースモーカーであるなど、複数の危険因子がある人は、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが高いため、病気になっていなくても予防的にアスピリンを処方されることがあります。