心房細胞 〜心房の不規則な興奮によって心室の収縮が乱れる、一般的な不整脈〜

 「心房細動」という不整脈は、健康診断で100名の心電図を確認すると数名は起こしている一般的な不整脈です。
心臓内部の右上には「洞結節」という場所があり、そこにはペースメーカーがあります。このペースメーカーから電気刺激が発生し、心臓を興奮させることで心房と心室の定期的な収縮をコントロールしています。この電気の活動が心房全体に伝わり、心房の電気的な興奮を表す心電図のP波として示されます。心臓が心房・心室と順序良く収縮しなければ効率が悪くなります。心房と心室の間には絶縁体があり、電気的な興奮が心室には伝わりにくくなっていて、唯一、「房室結節」と呼ばれる部分だけが電気を心室に伝えるようになっています。ところが、心房に心房細動が起こると、ペースメーカーがコントロールできず、1分間に約500回〜600回という非常に速いスピードで電気的放電が繰り返され、正確に収縮することができなくなります。絶縁体があるため数回に1回しか電気的興奮が心室に伝わりませんが、500回〜600回の放電の内、不規則に心房の興奮が伝わるため、心室の興奮も不規則になってしまいます。
一般的に病院を受診するのは不整脈が起こった翌日など、症状が治まっているケースがほとんどです。不整脈にもいろいろな種類があるため、どのような不整脈であったかを細かく確認することが、心房細動かどうかを見極めるポイントになります。しかし、脈が速かった、遅かった、規則正しかった、ところどころ抜けていたなどをしっかりと答えられる人は少数です。そのため、24時間ホルター心電図などを付ける科学的検査も行われますが、患者本人が発作時に脈を見ることが大切です。
脈は前腕の頭骨動脈に人差し指と中指を当て、時計の針を見ながら15秒間計ります。脈拍数は1分間に約60回です。通常、脈は一定の強さと間隔で出ています。本来、脈があるべき時にない、脈がバラバラで強弱もあるという場合、心房細動の可能性が高いといえます。発作時の脈の状態を確認すれば、いろいろな情報を得ることが可能になります。



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