心房細動と加齢 〜心房細動を放置すると加齢と共に死亡率がアップする〜

 心房細動は、心臓に病気があって起こる心房細動と、心臓に問題がなくて起こる心房細動の2つに分けられます。心房中隔欠損症や弁膜症など、心臓に病気のある人は医療機関に通っているため、大きな問題になることは少ないですが、心臓に全く問題のない人にも心房細動が起こることが問題です。心房細動は甲状腺機能亢進症のようなホルモン異常で起こることが知られていますが、1番の原因は「老化」です。心房細動は特に病気がなくても加齢によって自然に発生します。
年齢別の心房細動発症率を見てみると、男女共に60歳を超えたあたりから急激に増えていきます。20歳位の若い人に心房細動が起こることは非常に稀で、若い内に心房細動を起こした場合、遺伝的要素が考えられます。
心房細動は、「発作性心房細動」という動悸が最初に起こり、数分〜30分程度で動悸が自然に治まっていきます。その頻度が徐々に増え、発作を起こしている時間も長くなります。病院で処方された薬を服用しても動悸が治まりにくくなり、最終的には何をしても心房細動が止まらないという「慢性心房細動」に移行していきます。調査の結果、発症から約10年経っても発作性心房細胞のままだった人は約43%で、20年後には90%の人が慢性心房細動になっていました。もともと心房細動は加齢が危険因子となるため、年齢を追うごとに頻度が増えて治りにくくなり、慢性心房細動に移行してしまいます。
55歳から74歳までの一般住民を、心房細動がある人と心房細動がない人に分けたアメリカの研究結果では、心房細動があると死亡率が高くなり、特に高齢である方がリスクをより高めることが分かっています。しかし、これは心房細動を無治療のまま放置した場合で、適切な治療を受けていれば心房細動の有無に関わらず、予後は同じ結果でした。心房細動を放置していると年齢を追うごとにリスクが高くなり、死亡率が上昇するということです。



‖ TOP ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖
‖ 10 ‖ 11 ‖ 12 ‖ 13 ‖ 14 ‖ 15 ‖ 16 ‖ 17 ‖ 18 ‖ 19 ‖

株式会社保健同人社 Copyright (C) HOKENDOHJINSHA Co., Ltd. All Right Reserved.