まとめ 〜生きる意味を持つことが病を乗り越え、QOLを高めることに繋がる〜

 人間の身体には、サルトジェネシスとパソジェネシスのバランスが重要です。サルトジェネシスの考え方では一生を連続性の中で捉えるため、病因を除去するだけでなく、全体的なバランスを保つことを第一に考えることが大切になります。
また、健康で豊かに生きていくためには、病気になる前に治す「未病」がポイントです。また、病になってもそれを乗り越えて生きることも大事になります。さらに、病因を潰すパソジェネシスが中心となる現代医学の副作用を、いかに少なくするかという3点が、豊かに生きるためには必要不可欠です。
家族に癌の末期患者などが出た時にも、周りが諦めてはいけません。有名な精神科医のエリザベス・キューブラロスも「人間は死の瞬間まで成長できる生き物だから、希望の小窓は閉じないこと」といっています。余命の宣告などで希望の小窓を閉じるのではなく、"生きたい"と感じるものを見付ける手伝いをすることが医師や周りの役目です。
繰り返しになりますが、「病を乗り越えて生きるコツ」は、サルトジェネシスの応用や生きる意味への気付き、従病的態度変容にあります。つまり、『病気に対して素直にしたたかになる』ということです。哲学者であるサルセネカは、「人間は死ぬのではない。自殺するのである。」と言っています。親が60歳で亡くなったから、自分も60歳位で死ぬだろうという考えは、人生のタイマーに自らスイッチを入れ、時には生活を圧迫してしまいます。病気や遺伝などに囚われ、自分の人生を狭めるのではなく、自分を待つ「誰か」や「何か」を見付け、生きる意味が感じられれば、それが希望になります。いかにしてそれに気付き、実存的転換が行えるかが重要で、そのことが病を乗り越え、QOLの高い生活を送ることに繋がっていきます。



‖ TOP ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖  ‖
‖  ‖  ‖ 10 ‖ 11 ‖ 12 ‖ 13 ‖ 14 ‖ 15 ‖ 16 ‖

株式会社保健同人社 Copyright (C) HOKENDOHJINSHA Co., Ltd. All Right Reserved.