以前のぜんそく治療は、気管支拡張剤で気管を広げる治療だけが行われていました。しかし、気管支拡張剤だけでなく、気道の炎症をとることでぜんそくが良くなるということが分かり、現在ではこの2つが治療の中心となっています。
ところが、今でもセキがなかなかとれない、ぜんそくが治らないという人は多くいます。これは鼻の治療を行っていないことが原因と考えられるため、今後は気管支を拡張させる、気道の炎症をとるといった治療に加え、「鼻」の治療も取り入れていく必要があります。
鼻炎を伴うぜんそくの特徴は、鼻水を吸い込んでいる、鼻づまりがあるという点です。また、鼻の悪い状態が日常化しているため、鼻づまりに無自覚な人が多くいます。特に、ぜんそくで鼻の悪い患者は、子供や花粉症の人に多く見られます。症状として、鼻にかかった声、喉の片方が痛い、額・眼の奥・眼の下・上顎に痛みがある、耳がつまり聞こえにくい、目ヤニや涙がよく出るというタイプは、吸入ステロイドや気管支拡張剤などの治療だけを行ってもぜんそくは治りません。
「鼻からのぜんそく治療」も一般的なぜんそく治療と同様、気道の炎症・狭窄を鎮めることが重要です。上気道では点鼻薬などで鼻の炎症をとり、狭窄としての鼻づまりをとっていきます。下気道では気管の炎症をとり、気管支拡張剤などで気管のつまりをとり除いていきます。こうすることで鼻とぜんそくの両方を治していくことが可能です。