ぜんそくと気道 〜上気道、下気道に分けるのではなく、ぜんそく診断では気道全域を診ることが重要〜

 空気が通るパイプでもある気管は、鼻腔・咽頭・喉頭の上気道と、気管・気管支・細気管支の下気道の2つに分けて考えられています。声帯がある喉頭では、空気と食べ物が振り分けられ、空気は気管支から肺に、食べ物は食道へと運ばれています。この振り分けに失敗して食べ物が気管に入ってしまうと、ムセてセキが出て、苦しくなります。
この空気と食べ物の振り分けは非常に大事ですが、声帯の辺りを境に、気道の上の方は耳鼻科、気道の下の方は内科、呼吸器科、小児科と診察する科が分断されています。しかし、気道は上気道から下気道まで一つながりの空気が通る管です。ぜんそくの検査や治療では部分的にとらえるのではなく、気道全体を見渡す必要があります。
上気道から下気道まで見渡しながら診察していくと、ぜんそくの人には鼻の悪い人が結構多くいます。気管支だけでなく、鼻や喉も含めた診断をしなければ、ぜんそく治療はスムーズに行えません。ところが、ぜんそくの専門医は下気道を専門にする医師がほとんどです。このため、ぜんそくガイドラインでも下気道治療が中心となっていますが、耳鼻科と内科を包括的に診る診断が重要ではないかと、現場では考えられています。



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