<司会>
三味線の構造はどのようなものですか?
<踊先生>
三味線の種類は、棹の太さによって分けられ、細い物を細棹、太い物を太棹といいます。右手に持って演奏する撥(ばち)は、白いところが象牙で、黒いところはべっ甲でできています。三味線には白い皮を張っていますが、これは犬の皮です。そして、胴は太鼓の役割をしています。指を押さえるところを棹といい、インド産の非常に硬い紅木(こうき)という木が使われています。これは成長が遅く、なかなか本数が採れないため、非常に貴重なものです。
棹の先に細長いネジのようなものが3本付いています。これは糸巻きというもので、左右に回すことで音の調整をします。今、私が付けているものは黒檀ですが、象牙など、さまざまな材質の物があります。糸巻きが付いている部分には金具がたくさん付いていて、18金などが使われることもあります。
3本糸は、1番太い糸から1の糸、2の糸、3の糸と呼びます。これは蚕を縒ったもので作られています。原産地は滋賀県の琵琶湖の畔にある木ノ本町という場所です。糸の部分に竹の駒を乗せ、張力を付けて音を出しています。
三味線の側面は胴かけといって、腕を乗せる部分です。ここにもべっ甲など、いろいろな種類の素材が使われることがあります。
<司会>
使われている素材によって三味線の音に違いは出るのでしょうか?
<踊先生>
はい、違います。糸、駒、撥など、1つでも変えると、音は全然違ってきます。また、三味線は敏感な楽器のため、気温や湿度などにも影響されます。湿度が高いと湿気を含んで音がこもりがちになり、逆に乾燥してくると澄んだ音になります。