津軽三味線とはどのような音楽か 〜じょっぱり精神を理解する〜

<司会>
では、津軽三味線とはどのようなものなのでしょうか。また、津軽三味線や青森の津軽民謡はなぜ、楽しさや哀しさ、情念をかき立てられる音楽なのかお教えください。

<踊先生>
津軽三味線は、今から120年程前の明治10年頃から流行り始めたもので、実際に「津軽三味線」と呼ばれるようになってからは日が浅く、まだ40、50年のことです。
津軽三味線は、三味線の中で最も大きいタイプです。例えば、お座敷などで使う「細棹」という三味線が重さ3kg位なのに対し、「太棹」と呼ばれる津軽三味線は、5kg程あります。もともと義太夫の三味線を改良して、現在の津軽三味線ができたといわれています。先程申し上げた、18金や24金、べっ甲、象牙など、高級な物を装飾品として使うようになったのも、最近のことだといわれています。
もともと津軽三味線というのは、目の不自由な男性の遊芸人が、一軒一軒まわって、三味線を担いで玄関先で演奏し、わずかなお米やお金を貰って生活の糧にしていた。そういった芸が今に伝わっています。私は、青森にはもともとじょっぱり(津軽地方の気性を表す方言で意地っ張り、ごうじょっぱりの意味)精神があり、その大じょっぱりから津軽三味線が出てきたのではないかと思います。

<司会>
その「じょっぱり精神」は、演奏にも影響していますか?津軽三味線は、弾く人によって最後の部分が戦いのように聞こえることもありますが、その日の気分などで変わるのでしょうか。

<踊先生>
これは聞いた話ですが、昔はじょっぱり精神がとにかく強くて、独創的にこれでもかこれでもかという位に、各奏者が戦ったそうです。ですから、みんながライバルで競い合っていたそうです。
私も1つの物語を頭の中に描いて演奏しています。激しいところや静かなところ、いろいろな繋がりの中で、自分なりに構成していきます。アドリブが集まったものです。



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