演奏活動を通して感じること 〜時代に合わせた演奏が大切〜

<司会>
先生が演奏活動を通して感じていることはどのようなことでしょうか?

<踊先生>
津軽三味線を演奏していて思うことは、1つひとつの音を忠実に出せるように常々努力することです。今年、三味線を弾き始めてちょうど25年になりますが、改めて思うのは、しんみりしたり、激しかったりというそれぞれの音は、日本の音、音楽の良さなのではないかと、最近ではつくづく感じるようになりました。

<司会>
演奏活動をされている中で、いろいろな会場があると思いますが、その時々で感じることに違いはありますか?また、津軽での演奏と、他の土地とでは違いはありますか?

<踊先生>
違いますね。土地によっても違います。津軽三味線が大好きで来られる方もいますが、初めて聴く方がいる時もあります。その時、その時によって拍手の感じなどから感じ取れるものがあります。やはり、津軽三味線がすごく好きで聴いてくれているというのは、すぐ分かります。逆に、お客さんに乗せて貰ったりすることもあり、非常にありがたいと思います。
私は青森に行った時、言葉がフランス語のように聞こえて、最初は全然分からず、カルチャーショックを受けました。3年間の修行を終える頃には、何とか話している言葉が理解できるようになりました。
津軽には「かまりっこ」という言葉があります。「かまりっこ」とは、匂い、香りという意味です。私が師匠の山田千里先生から最初に教わったことは、「津軽のかまりっこを覚えていきなさい」ということでした。つまり、津軽の泥臭さ、土臭さというのは言葉でなかなか表現できないので、そういうものを音で吸収しなさいということです。
津軽三味線というのは、泥臭いとか、土臭いとかいわれます。それは、要するに独特のリズムと間があるということです。「かまり」というのは大事です。ですから、最初はギャップがあったんだと思います。

<司会>
これからまた時代が変われば、じょんから節も変わってくのかもしれませんね。

<踊先生>
そうですね。常々、心掛けていますが、やはり時代のニーズに合うということが必要だと思います。10年、20年、30年後には「じょんがら節」もどんな風に変わっていくか私も楽しみです。



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