糖尿病や高血圧は単独でも怖い病気ですが、この2つが重なるとさらに危険な「動脈硬化」を起こします。動脈硬化によって起こる代表的な病気に「心筋梗塞」と「脳卒中」があります。残念ながら現在では、日本人の3人に1人がこのどちらかで亡くなっています。
動脈硬化性疾患の代表といえる「心筋梗塞」には、「コレステロール」「糖尿病」「高血圧」「肥満」「たばこ」という5大危険因子が挙げられます。つまり、糖尿病と高血圧が重なると動脈硬化や心筋梗塞を起こしやすい危険な状態ということです。動脈硬化とは、血管の壁にコレステロールが溜まり、壁の内側にこぶができた状態です。このようになると、その先の臓器に血液をあまり送ることができず、血液不足になります。例えば、座っている時には平気でも、信号で急に走ったり、駅の階段を駆け上がると脈拍が早くなり、心臓がドキドキします。心臓が活発に動き、心筋がたくさんの血液を必要としているのに血液を供給できなければ、心臓は血液不足となり、「胸が痛む」というサインを出してきます。このサインが「狭心症」の発作です。
狭心症は、冠状静脈が狭くなって起こる病気で、血管の約7割が塞がると非常に危険です。細い血管に血の塊である血栓ができた場合、完全に血管が塞がってしまいます。血栓によって血管が塞がり、心臓に血液が全く届かなくなると心臓の筋肉は死んでしまいます。この心臓の筋肉が動かなくなる「心筋梗塞」は、死亡率の大変高い疾患です。梗塞の原因は、血管の壁にコレステロールが溜まっただけですが、これが心臓で起これば「心筋梗塞」、脳で起これば「脳梗塞」という恐ろしい病気を引き起こします。
コレステロールや糖尿病、高血圧、肥満といった動脈硬化の危険因子は、行政などで検診が行われている「メタボリックシンドローム」で注目されている項目です。このような危険因子が重なると死亡率の高い心筋梗塞を起こしやすく、その発症率は何十倍にも高まります。
糖尿病の原因となる高い血糖値や高血圧を下げる「笑い」は、動脈硬化の予防となり、メタボリックシンドロームの改善にも繋げていくことができます。